はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

装置

水中と空中と地中のあいだ

先日、宮ヶ瀬ダムの点検に同行する機会をいただき、奇跡の空間を体験させていただいた。宮ヶ瀬ダムとは、神奈川県を流れる相模川水系中津川にあり、堤高156m、堤頂長約400mという首都圏最大の重力式コンクリートダムだ。 今回訪れたのは、堤体のてっぺんにあ…

むき出しスクリュー

オランダといえば、まず風車をイメージする人が多いと思う。それはオランダの国土の成り立ちからして、すごく正当な見方だ。なにしろ低湿地の干拓のための施設(参照:ダッチ土木の伝統)だからね。 もちろん現在は風車とは別のやり方で排水している。18世紀…

ブルー・ジラフ・カルテット

アントワープ港で見かけた4匹の青いキリンたち。黄色いおなかと足下がとってもキュートだけど、かなり実力のあるコーラスグループだと思われる。

ローリング

世の中にはおかしな橋がいくつもあって、このブログでもこれまでたくさん紹介してきたが、ロンドンで見たこの橋は、かなりイっちゃってる。なにしろ、丸まるんだよ、橋なのに。まるまったその姿はまるでダンゴムシのよう。いったい何のために丸めるのか、そ…

鍛え上げた上半身

ロッテルダム港を遊覧する素敵なクルーズで見かけたガントリークレーン。このキリンはなんで上半身だけが筋骨隆々としているのだろうか。かなりアンバランスに見えるのだが、そこがまた魅力だね。

せり上がる吊橋

デュイスブルクの運河に架かるユニークな歩道橋。バックステイのケーブルを油圧シリンダーで引っ張ることでタワーを外側に傾斜させて、運河上のケーブルを引き上げ、桁を太鼓橋のようなアーチ状に持ち上げる。冗談みたいな話だけど、エイプリルフールのネタ…

頭上のおもり

先日記載した跳開橋の隣の水路に、全く同じと思われる構造物が道路橋として使用状態にあった。この状態もかなり異様だ。何しろトラス桁を跳ね上げるためのカウンターウェイトが道路上にぶら下がっているんだもの。いったい何トンあるんだろうか。この下を通…

トランスフォームブリッジ

これだけを見ると、とても橋だとは認識できないよね。なにに似ているかと言えば、かつてのロボットアニメに出てきた悪役の巨大変形ロボかな。この可動橋、動いているところを見たわけではないけど、折りたたまれて屹立した異様な姿は、少年の頃に味わった懐…

ごつい女王様の橋

ロッテルダムのノーデルアイランドとフェイエノールトを結ぶKoninginnebrugという跳開橋。どうやら女王の橋という意味らしい。トラス端部の車輪を回転させて桁を跳ね上げる仕組みになっている。桁が上がっている姿の写真は、オランダのウィキペディアにあっ…

橋を横切る船

大きなものが動くことは、それだけで楽しくなる。ふだん動かないはずのものであればなおさらだ。 エラスムス橋の見えるカフェでお昼を食べ終わって移動しはじめると、橋の方からブザーのような音が聞こえてきた。橋面を見ると、遮断機が下りてきたではないか…

動く車止め

デン・ハーグの街で道行くトラムの様子を見ていたとき、視界の端でなにやら動くものが。びっくりして目をやると、シリンダー状の車止めがうにょーっと生えてきた。最初はよくわからなかったんだけど、歩道の信号に連動して結構なスピードで上下している。車…

最初の橋梁鑑賞

アイントホーフェンの街をグーグルマップで探索していたら、運河に架かる橋の上になにやらあやしげな影が落ちていることに気がついた。これはもしやと思い、先ほど散歩がてらに見に行ってみた。おおお、可動橋ではないですか。運河が発達しているオランダは…

まわるバケツ

原料ヤードでは、バケットホイールと呼ばれるぐるぐる回る巨大なバケツによって鉄鉱石などを掻き取っている。肩に当てると、こりがほぐれそうだな。

イグアナ・クレーン

この衝撃的なフォルムのクレーンは、JR東日本東京レールセンターにある。いまやすっかりカワウソ写真家となったjsatoさんが、タモリ倶楽部の水門の回で命名されていた。 おそらく長いレールを岸壁に平行に運ばなくてはいけないので、大きく足を開いた格好に…

キリンの足下

キリンの謎の続き。ガントリークレーンは岸壁に平行するレールに沿って動くものだ。そうでないと荷役できない。ところが千葉港の埠頭に仮置きされているこいつの車輪は、岸壁に直行している。コンテナを引っかけて持ち上げるスプレッダと車輪の関係を見ると…

千葉港キリン

こちらのブログ(土木の風景:埠頭大型クレーン no.268)で千葉港の埠頭にガントリークレーンが置かれていることを知り、さっそく見に行ってきた。コンテナターミナルではない埠頭に、タイプが異なる2頭のキリンが、首をもたげて仮設のレールの上に立ってい…

コンテナターミナルの内側

僕らの生活は諸外国とのもののやりとりがあって初めて成り立つというのに、その途中段階のことはあまり知られていない。世界の物流はコンテナという高度に単純化された規格によって支配されているなんて、なかなか実感できないものだよね。 コンテナってのは…

働くアンローダー

四日市港でこの白くてかっこいいアンローダーが稼働している様子を観察することができた。アメリカからやってきたコーンをばら積み船から荷揚げして、ベルトコンベアーに載せていた。人もそうだけど、実直に働くものの姿って胸を打たれるね。ちなみに、荷役…

ホワイトアンローダー

アンローダーとは港湾において貨物船から積み荷を陸揚げするためのでっかい機械のこと。これとかこれとかこれとかこれとか、以前から気になっていたんだよね。このたびようやく、四日市港で穀物用のアンローダーを直近からまじまじと眺めさせていただく機会…

鋳鉄のドーム

四日市コンビナートにある巨大なドーム状の物体、どうやら重油接触分解装置というものらしい。見た目もすごいが、名前もかっこいい。なにをどうするものなのかはさっぱりわからないんだけど、この威圧感や存在感から重要な装置であることは推察できる。聞け…

カニの隊列

鹿島港で見かけた光景。たぶん木材の積み下ろしをするためのグラブだと思うんだけど、きちんと並んでいる様がすごくかわいい。

クレーンの美しさ

個人的に、クレーンという機械にはある種の美しさを感じる。 その理由のひとつは、重力に拮抗するための構造システムが、視覚的に再現されていることにあるのではないかと思う。ヤジロベエのようにバランスをとることで生まれる緊張感がいいのだろうね。ここ…

まわるバス

高尾駅にはバスのターンテーブルがある。右側のひもを引っ張ると回る仕掛けになっている。乗ったまま回りたいな。

ダンプエレベーター

絶賛施工中の圏央道本線橋である裏高尾橋の建設現場に、驚愕の光景が。なんと、大型ダンプやトレーラーを垂直に昇降させるリフトがあるのだ。深い緑色の仮設構造物、かっこいい。 ここらへんは小仏川がつくった谷地形になっていて、それに沿って旧甲州街道が…

高速道路技術見本市

昨日はハイウェイテクノフェアという、高速道路の保守や管理などに関する技術や製品の展示会に行ってきた。一般消費者向けではない世界は知らないことばかりで、実に楽しかった。いろんなところでいろんな努力があることを感じたり、プロの専門知識の奥深さ…

回る橋

橋が回るってのはすごい。先週の萩原さんのDPZ記事にあった大阪の夢舞大橋はかなりのもの。アーチが浮いてて、しかも全体が動くんだからとんでもない。だいぶ前のことだが、雑誌に載っていた計画案を見て、思わず吹き出してしまったことがある。残念ながら、…

白い羽根

クリーンエネルギーとして期待されている風力発電は、景観の破壊者になるのか、景観の新たな価値を生み出すのか。 とりあえず単体だけを見てみると、流麗なフォルムがかっこいいと思う。でも、群れをなしている景観を見るたびに、アスカの「エヴァシリーズ、…

夏のゲレンデ

昨晩は台風を気にして、早めに帰宅した。何気なくテレビをつけてみると、見覚えのあるインダストリアルな光景が。これは、鹿島港の塩の山ではないか。カバンを肩にかけたまま、興奮気味で画面を注視した。 海外から船で運ばれてきた工業用の塩がつくりあげる…

ばんざいクレーン

仲間内では穀物サイロのにあるコレのことを、ばんざいクレーンと呼んでかわいがっているんだけど、正式にはなんて名前なんだろう。

夜の顔

日が落ちて、明かりが灯る。 そうすると、それまでとは全く違う表情を見せはじめる。 なんか、妙に艶っぽいんだよね。