はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

煙のイメージ

工場の装置は、その場にあって動かない。
しかし、その中身は激しくうごめいている。
24時間、年中無休で。


その活動の証は、立ち昇る白煙に見ることができる。
煙と言っても、ただの水蒸気である。
つまり、無害。


かつて、装置が排出する煙は悪の象徴だった。
実際、大気汚染物質が含まれていた。
そのために、深刻な公害を引き起こした。


現在、汚染物質の排出は強力に抑制されている。
環境対応は一般市民の生活よりもずっと先行している。
悪のイメージは、どの程度緩和しているのだろうか。