はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

つくり方が決める形

“日本最古のコンクリート電柱”が函館にある。
つくられたのは大正12年(1923年)。いまでも現役である。

その断面は、なんと正方形。
なるほど、当時は電柱も場所打ちだったんだね。
型枠は板だから平面になったんだね。

現在のコンクリート電柱の断面は、ドーナツ状である。
ヒュームさんが開発した、いわゆる“ヒューム管”だ。
コンクリートを筒状の型枠に流し込んでグルグル回す。
その際に生じる遠心力で締め固める。

見慣れた電柱の形にも、意味があることを思い出した。