はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

引き算の造形


レインボーブリッジの主塔にはいろんな造形的工夫が盛り込まれている。たとえば、曲線や曲面が取り入れられていること。このことは、鋼材で構成されている構造物としては珍しい部類と言える。
その造形の考え方は明快。1枚の板をパンチアウトした「引き算」の造形を目指したことがよく伝わってくる。側面の曲面や上部の曲線はモノリスティックさを強調し、スーパースケールの構造物にふさわしいカタチになっていると思う。
気になる点を挙げるならば、紙細工に近い鋼にふさわしいのかと言う疑問。これが粘土細工に近いコンクリートであれば納得するのだが。