はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

都内の大平原

中防見学ツアーに参加させていただいた。中防とは中央防波堤埋立処分場のこと。早い話が、東京湾にあるゴミによる埋立地を見学してきたわけだ。
これが、予想以上に面白かった。充実した見学内容や聞き応えのあるガイドトークなどへの満足度も高いけれど、目にするものがいちいち斬新で、正直びっくりした。
高さ30mに積み重ねられたゴミでつくられた広大な丘陵は、とても東京都内とは思えない伸びやかなランドスケープが形成されていた。そのスケール感は、たとえば北海道の原野に近い印象。また、ゴミを実際に処分している現場は、露天掘り鉱山みたいだった。
ゴミによって国土を広げるってのは、古くは「夢の島」があったわけだけど、本当に夢があるように感じた。今後の中防の行く末に、のんびり注目していきたい。

追記(10/5):ツアーや中防の詳細は、ツアーに参加された水門の佐藤さんのブログ(Das Otterhaus)、ツアーをコーディネートしてくださった壁の杉浦さんのブログ(underconstruction)、大はしゃぎだったGPS地上絵師の石川さんのブログ(身辺メモ)をご覧ください。すてきな写真や地図が、鋭い観点で掲載されています。