はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

穴の間隔


日本橋川の最下流に架かる豊海橋。震災復興橋梁として1927年(昭和2年)に架けられた、地味だけどすてきな橋だ。そのフォルムはトラス橋っぽいが、斜めの部材がない。ちょっと珍しいこの構造はフィーレンデールという形式で、強いて言えばラーメン構造に属するんだろうね。
上端の部材が伸びやかで上品な曲線を描いていて、カタチにまとまりが与えてられいるように思う。その一方で、縦の部材は等間隔なはずなのに、中央がやや詰まって感じられる。たぶん、穴のプロポーションを一定にして間隔を徐変させた方が、もっとおさまりよく見えるんだろうね。