はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

新しい跨線橋


先日札幌に行ったとき、10年近く前に自分が関わらせてもらった「北郷通こ線橋」を見に行ってきた。鉄道を跨ぐ鋼コンクリート複合橋だ。ほぼイメージ通りに、とてもきれいに仕上がっていた。設計や施工に関わった方々の熱意が伝わってきて、感激した。
特に階段工は苦労しただけに、何度も昇り降りして細部まで見入った。限られた用地の中で地上と橋上をつなぐ難しい立体パズルを解くために、側道上に円弧を描いた桁を建築限界ぎりぎりに張り出して、何度も議論とシミュレーションを重ねた記憶がある。階段の踊り場は、鋼桁とコンクリート桁の接合部がばっちり見ることができるので、マニア的には最高のスポットになっている。そんな需要はないかもしれないけど。まぁ結果的には、最新の技術を導入したこの橋を特徴づけるいいアクセントになったんじゃないかな。
かなり地味な橋だけど、いろんな人のいろんな想いが詰まってる。