はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

龍馬電


屈強な送電鉄塔の志士たちが全国から集まってきた。これから各藩の長たちが議論を行い、これからの送電のありようを決定するのだろう。
彼らの持っている実力からすれば、日本を乗っ取ることなどさほど難しいことではない。しかし、彼らが真に目指すところは、日本の安定なのだ。
「わかっちゅうがじゃ。まっことわしらが姿をさらすことで、風景の混乱を招くことを忘れたらいかんぜよ。けんど卑屈になってもいかん。堂々と効率よく電力を送るき。喧嘩じゃ何も変えられんゆうことぜよ。のう。」