はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

ミニマルブリッジ


ヴァルス村を散歩してたら、あまりにもすてきな歩道橋にばったり出くわして、腰を抜かしそうになった。これは一目惚れってやつだね。
フランジを露出させていない耐候性鋼板の箱桁、ウェブに取り付けられて桁を薄く見せているシンプルな高欄、わずかにウェブが立ち上げられているのみで排水装置など何もない橋面、堤防に合わせてセットバックされた橋台のおさまり、どこを見てもすごくかっこよく整っている。ここまで研ぎ澄まされると、もはやミニマルアートの作品だよなあ。
スイスにはこんなすてきな橋が当たり前に架かっているのかな。かなりの手練れの仕事のように感じるけど。ネット上で情報を探しているのだけど、手がかりが少なすぎてなかなか見つからないんだよね。もし何かご存じの方がいらっしゃれば、ぜひともご教示ください。写真をクリックして緯度経度の表示をクリックすると、位置を示した地図が出てきます。
もしかすると、ズントーとかコンツェットとかが関わっていたりして。なにしろこの橋のすぐ近くにはズントーの有名な温泉宿泊施設があるし、ちょっと上流にはコンツェットの新しい橋が架かっているし。

【追記】
やはりユルグ・コンツェットの設計とのこと。