はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

むき出しスクリュー


オランダといえば、まず風車をイメージする人が多いと思う。それはオランダの国土の成り立ちからして、すごく正当な見方だ。なにしろ低湿地の干拓のための施設(参照:ダッチ土木の伝統)だからね。
もちろん現在は風車とは別のやり方で排水している。18世紀半ばにつくられて世界遺産にも登録されている「キンデルダイクの風車群」の入り口に、巨大なスクリューがむき出しになっている排水機場のポンプがある。これが高速で回転して水をくみ上げている様子は圧巻だよ。僕にとってはこちらの方が世界遺産だな。