はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

錯綜する材料


やっぱりそうきたか。
千代田線の国会議事堂前駅はしばらくの間、鋼製セグメントによる素敵な空間を見せてくれていたのだが、たいへん残念な状態になってしまった。気軽にシールドトンネルの素敵さを味わうことができるスポットとして、過去3回ほど開催した「カジュアル地下ツアー」では必ず訪問する地点だったのに。
ホンモノの素材をニセモノの素材でカモフラージュする手法は、もはや日本のお家芸と言っても過言ではないだろう。いつまでたっても先輩の仕事をないがしろにする文化を正しいと思い込んでいたら、東京オリンピックで国際的な恥をかくことになるからな!!などとふてくされながらも、このパネルを設置した先輩たちをないがしろにしたがっている自分は、果たしてどうなのか、少々気になるところではある。