はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

旋回レストラン

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1960年代の後半あたりだろうか、ビル屋上に円盤が乗せられて、それが回転するという大胆なレストランが流行った時期があったように思う。

アムステルダムにある「Café Restaurant OPEN」は、それらとは全く異なる。廃止された鉄道の旋回橋を、レストランとして活用してしまうという、これまた強引なリノベーション物件なのだ。残念ながら、もはや回ることはない。

以前、アムステルダムの運河クルーズで、船からこの物件を見かけたときに、なんてばかげた使い方をしているのだろうと感心した。その記憶を頼りに、先月の訪問時に見に行ってみたのだ。落ち着いた状態で実際に目の当たりにしても、やはりオランダらしいぶっ飛び方をしていたよ。

可能な限り、オリジナルの部材を残そうとする意志は強く感じられた。しかし、鉄道橋でも旋回橋でもなく、不安定なレストランなんだもんなあ。なんとも不思議だよなあ。