はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

ローマで最初の大空間体験

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友人がローマに行くというので、見どころを尋ねられた。僕に尋ねると言うことは、普通の観光地の斜め上を望んでいるのだろうと解釈して、エウル地区(超現実シティ)やローマオリンピックの会場となった地区(オリンピックドームザハ音楽の橋)などを紹介した。

そんな中、鉄道での玄関口であるローマ・テルミニ駅については、まだブログに記録していなかったので、あらためて。1950年に完成した正面コンコース部分は、例によってピエール・ルイジ・ネルヴィがエンジニアとして関わっているようだ。

勢いのあるラインで構成されたコンクリートの梁というか桁が、カウンターウェイトとなる外部の大きな庇まで連続しており、無柱の大空間を形成している。その間には照明が仕込まれており、空間の形態がくっきり強調されている。これがとっくに還暦を迎えているというのだから、驚きだよね。

おそらくローマを訪問するほとんどの人が利用する駅だろうから、存分に堪能していただきたいな。その際には、スリなどに十分気をつけてね。