はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

団地パラダイス

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シンガポールの高密度感やスピード感は凄まじいものがある。東京23区と同じくらいの面積と言われる国土に、約540万人(2013.9時点)が暮らしており、いまもぐんぐん増えている。もちろんその受け皿は高層団地であり、これまたものすごい勢いで増殖中である。

滞在中に何度かMRTに乗ったのだが、車窓からの団地ビューには圧倒されっぱなしだった。その衝撃をさらに補強するために、西部にあるチョア・チュー・カン駅から出ているLRTブキ・パンジャン線というラケット型のループ線に乗車してみた。

団地のすぐ脇をすり抜けていく無人運転の車両からの風景は、むかしに見た未来都市そのものである。小松崎茂の世界だね。当然のごとく車両の一番前に陣取って一周回ったが、どこを見ても巨大団地しか見えない風景に、ずっと興奮しっぱなしだったよ。

ちなみに、沿線のプライバシーの確保のため、両側の窓は一瞬でスモークがかかるようになっている。前後の窓はクリアなままなので、乗車する際には必ず最前部か最後部をキープしておきたいね。

なお、東部には8の字を描くループ線が2つもあるという。周辺のエリアは絶賛開発中らしいので見に行きたかったのだが、コンテナターミナルを含めて見るべきものが多すぎたので、泣く泣く断念した。そんなわけで、再びシンガポールを訪問する機会もつくるかもしれないね。