はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

魅惑の四叉路

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あまり四叉路という言葉は聞き慣れないが、まあ十字に交わる交差点のことが一般的だよね。でも、世の中にはひとつの道が3つに分かれる四叉路もある。というか、僕は写真の現場を見て、こんな分かれ方もあるのか!とびっくりした。

ルクセンブルク市内にあるこの交差点というか分岐は、こちらの過去記事(金持ちの国のスリバチ)の写真の右側四分の一あたりの川沿いの市街地にある。左は段丘の上に急勾配で接続する道、中央は馬の背になっている段丘の尾根をトンネルで突き抜けてさらに奥の街に接続する道、右は川に沿ったレベルを通る道である。つまり、激しい高低差によって生じた交差点というか分岐なのだ。車もしっかり通れる道でこんな分岐って、なかなか見たことがない気がするのだが、どうなんだろう。

ちなみにこの地点のすぐ後ろには、崖の中に入り込んで、段丘の上まで一気に登ることができるエレベーターが設置されている。そのエレベータを体験しに行ってこの分岐を目の当たりにして、高低差がある街ってやっぱりいいなと思った。

【追記】
先ほど過去の写真を眺めていたところ、中央の道の先は「トンネル」ではなく「橋」だった。雰囲気から察すると「切り通し」が先で「橋」が後。場所は「天空の地下要塞」である世界遺産の「ボックの砲台」。クラクラする要素が多数あるね。余裕があるときに、歴史的経緯を調べてみるかな。