はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

行きにくい水門

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ロッテルダムの南西にあるスパイケニッセという街の近くに、なんとスパンが98mもある「ハーテル防潮水門」がある。例の「デルタワークス」関連施設(暮らしを守るということ)だ。ローラーゲートとしてはたぶん世界最大なんじゃないかね。ちゃんと調べてないけど。実物を見ても、とても水門だとは認識できないスケールだった。ピアを共用して隣に架けられているPC橋だってよく架けたねえと言いたいくらいなのに。

この水門、4年前のオランダ滞在時の終わり頃になって、さんざん迷った挙げ句にようやく見に行ってきた。なにしろこの場所はすごく行きにくいのだ。あの水門写真家(現在はカワウソ写真家)の佐藤さんはたどり着けなかったようだし(Das Otterhaus:ハーテル防潮水門)。この写真は2つの運河に挟まれた、とてもとても長い中州(アクセス可能地点の間隔はおよそ10km)から撮ったと考えていただければいいのかな。このポイントに行くには、上の橋から降りられれば全く問題ないのに、実際はえらく遠回りしなければならないのだ。

そんな場所なので、人なんかいるはずないと思って写真を撮りまくっていたところ、自転車で散歩(?)していたおじさんに声をかけられ、びっくりした。おじさんもおかしな日本人を見てうれしくなったのか、結構長い時間おしゃべりをして、記念撮影をしてもらったよ。