はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

リエージュの大階段

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2020年東京オリンピックのエンブレムの件で、いきなりフィーチャリングされているベルギーのリエージュは、地形の変化が楽しい街。魅力的な坂がそこら中にある。さらに、カラトラバによるリエージュ=ギユマン駅やグレイシュによるPays de Liège橋などの見どころもたくさんあるので、一日だけの滞在ではもったいない。じっくり味わいたい街だ。ちなみに、『ヨーロッパのドボクを見に行こう』ではp.74-75にカラトラバの駅を紹介しているよ。

高低差が豊かな街はそれだけで楽しくなるが、373段もの大階段があることを聞いてしまったら行かなければならないよね。これがなかなかびっくりするよ。直線で一気に登らせる強引さや、途中で勾配がきつくなるトラップもすごいが、両脇に住宅が貼り付いていることもすごい。引っ越しどうするんだ。もちろん僕もこの階段を往復したわけだが、途中にいくつかベンチが設けられていることにも深く納得した。

ところで、東京オリンピックに関する様々な件は、関係者も無関係者も入り交じっての無責任で自己中心的な振る舞いや、お互いの足の引っ張り合いが目立つので、本当に辟易するね。僕も楽観的に考えていた甘さを猛省している。この国とここに暮らす人々(自分も含む)は、思っていたよりもはるかに幼稚なんだな。