はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

元世界チャンピオン

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「世界一の橋」ってのは、いろいろな切り口があってわかりにくい。「高さ」に着目してみても、構造物の最高点(Wikipedia:List of tallest bridges in the world)と路面の位置(Wikipedia:List of highest bridges in the world)では、出てくる橋がまるで異なる。結局、今回一番知りたかった「橋脚の高さ」のランキングは発見できず。

諦め気分で橋脚高を個別に調べてみると、やはりフランスのミヨー橋(2004年)が245mであり、現在でも最も高いようだ。2番目以降は定かではないが、前にも書いたように、ミヨー橋以前は長いこと185mのドイツのコッハー橋(1979年)がチャンピオンだったようだ。さらにその前は、1977年に建設された165mのイタリアのゴルセクシオ橋(Viadotto Gorsexio)が2年間だけ王座についていたらしい。

ラッキーなことに、4年前のお正月にジェノバを訪問した際、この橋をたまたま見ていた。モランディの橋のインパクトが強すぎたせいか、もう忘れかけていたけど。全景が見えそうな墓地を調べて、わざわざ見に行ったんだよな。団地というかコインロッカーのようなお墓にびっくりしたことを、ようやく思い出した。

この当時も、橋脚のフォルムが気になっていたことは間違いない。基部はそれなりにごついけど、桁との接合部は薄い二枚壁かつ上下線で分離されていて、すごく軽やか。なかなかのイケメンだね。構造的な話をもう少し知りたいが、ネット上で資料が見つけられないので、さっさとあきらめることにする。というか、4年前に見たときもあきらめちゃったので、すっかり記憶が薄らいじゃったんだろうな。この機会に掘り起こせて良かった。