はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

個性的な同級生と後輩たち

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団地好きや室外機好きや写真好きなど、様々な属性の方がそれぞれの観点からオススメしてくださった「湯島ハイタウン」を、ようやく鑑賞してきた。これが想像以上に素晴らしいのなんのって。ベランダがなくシンプルでモダンなファサードになっている上に、室外機が盛大かつ整然と露出しているためか、極めて日本離れした雰囲気を醸し出している。それぞれの部屋の色づかいもカラフルで楽しい。

この巨大な建物は僕と同じ1969(昭和44)年生まれだというのに、古ぼけているようには全く見えない。異彩を放ちつつも、自信と責任感をしっかり持って、他者の多様な価値観を寛容に受け入れているように感じられたな。同級生としての親近感を超えて、地に足を着けて真面目に真っ直ぐ生き抜いていく姿勢に、うっかり襟を正した。

現地に足を運んで、自分の目で眺める行為はとても重要だよね。人に教わって学ぶことももちろん大切なんだけど、自ら何かを感じて繋げて位置づけて理解する学び方は、遠回りだけど結果的にコストパフォーマンスが高いよねえ。何より楽しいし。

そんなことを、直後に訪問した展示会で確信した。前の職場であり僕の母校の卒業制作展は、すでに僕が直接関与した世代ではないので距離感が微妙だったが、それなりに楽しめた。そして、卒業が遅れて残っていた学生たちや、すでに卒業したOBOGたちに会えたことで、後輩たちの確かな成長を涙目になりながら実感することができた。やはり学び方は能動的かつ多様であるべきだよねえ。それに僕もちゃんと成長しないといけないな。