はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

日常の風景が変わる『街角図鑑』

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待望の路上観察指南書が、ついに出版される。三土たつお編著『街角図鑑』(実業之日本社)だ。なんと僕も寄稿させていただいたので、発売前に見本誌を手にすることができた。なんとも役得だね。

黄色い帯には「路上観察の新たな地平」「街角デザインが読み解ける!」「数を集めてこそ見えてくる、秘められたデザイン意図と、使う人の無意識」というステキな言葉が記されている。ほんと、その通りの本。パラパラめくるだけで、新たな街の見方がドバッと流入してくる。どのページを読んでもあっという間に興奮のピークに到達できる密度感がすごい。そして、執筆陣には三土さんの他にも、僕が大尊敬しているフィールドワークの達人たちがずらりと並んでおり、様々な角度から知的好奇心が刺激されまくるよ。めまいがするほどに。

出版のきっかけは、三土さんが書いた『デイリーポータルZ:街角図鑑』という記事。「まちなかで見かけるなんでもないもの、たとえばガードレールとか金網とかパイロンとか、そういうものの図鑑があってもいいんじゃないか?」という観点からまとめられた記事を見て、実際にこの図鑑が欲しくなった人は多いだろう。それが1年も経たずに実現するのだ。すごいスピード感だよね。発売日は4月28日の予定だよ。160Pオールカラーでこの密度なのに1500円って、ものすごくお買い得感があるし。さっさと手に入れて、街を観察し直そうじゃないか。

街角図鑑

街角図鑑