はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

中央構造線上砂防

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ふとしたことをきっかけに、何年か前にどこかの山の中を走行していたら、不意に目の前に荒涼とした風景が広がり驚いたことを思い出した。その時すぐに車を止めて砂防堰堤の写真を撮った気がしたので、つたない記憶をよろよろ辿り、ようやく見つけた。

少し調べた結果、それは伊那市高遠町の藤沢川砂防事業であることがわかった。2012年4月に工事が完了したとのことなので、その直後にここを通りかかったことになる。どうやらここは中央構造線の直上のようで、土砂災害が発生しやすいのだろう。堰堤は10基近くも確認できた。そのうち最大のものは、写真中央のやんわりとした水通しと石貼りが特徴的な堰堤。常時は3つのコルゲート管で水を抜いている。ちょっと捉えどころがないけど、不思議な存在感がある堰堤だね。

撮った写真を見ているうちに、もっとしっかり探索すべきだったと後悔してきた。奥の鋼製スリット堰堤とかも近くで見たいし。機会があったら再訪したいなあと思うので、ここに記録することにした。アップしたことすら忘れるケースも多々あるけどね。