はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

拡大する社会のインフラ

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10年前に撮った瀬戸大橋の写真を引っ張り出す用事があったので、海を渡るってことを振り返ってみた。

20世紀後半のおよそ50年間、日本の国土開発は「国土の均衡ある発展」をキャッチフレーズとして、経済成長を前提とする量的拡大が行われてきた。それを考えると、日本を構成する北海道、本州、四国、九州の四島を、鉄道や道路で繋げた巨大プロジェクトは、当時の国土開発の象徴として経済的な効果以上の意味があるよね。今だったら、発想すらできない気がする。

あらためて考えても、特に「本州四国連絡橋」のスケールってすごい。多島海の瀬戸内海で隔てられた本州と四国を、多種多様な世界屈指の長大橋梁群によって結ぶというのは、壮大すぎるよねえ。しかも、3つもルートがあるんだもんなあ。