はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

ガンタ積み

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昨年の夏に六本木でチラリと見た衝撃的な擁壁を、あらためてじっくり見に行ってきた。「再利用」されている材料は多種多様であり、そのサイズや形態もバラバラのため、極めてカオスな擁壁面になっている。そこには、凝灰岩、花崗岩、安山岩などの自然石、レンガ、コンクリートがら、モルタルなどを確認することができた。少し調べてみたら「ガンタ積み」という名前が与えられたものであることがわかった。当然のことながら、適正な強度が保証できるはずもないので、ルールに対しては確実に不適格である。というか、かなり危険だと思う。しかしながら、鑑賞対象としては、あまりにも面白く、味わい深く、魅力的だよね。まったく困ったもんだ。