はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

イタリアの造形

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完全な主観ではあるけれど、イタリア人の造形力って特別にすごいと思う。街中に溢れる具象彫刻はもちろん、建築物も、自動車も、彼らが生み出してきた立体物の造形には、ついついうっとりさせられてしまう。

ネルヴィが設計したパラッツェット・デッロ・スポルト(Palazzetto dello Sport)は、本当にすごかった。コンクリートドーム内側のリブが描くパターンの繊細な美しさはもちろんだが、緊張感がある採光部を介して、外側のY型フライングバットレスに至る力の流れの華麗な連続性には、ものすごく感激した。

構造面や施工面での合理性を追求しながら、極めて端正な造形物にまとめ上げる力って、尋常じゃないよなあ。先ほど少しネットの情報を調べてみたら、このドームはプレキャスト部材を多く使っているため、工期は40日程度だったという記載があった。本当なのかなあ。