大正駅の高架ホームからまる見えのダブルワーレントラスの木津川橋梁。先日の岩崎運河橋梁と全く同じスペックの双子橋なのだという。構造や材料に多少の余裕が生じても設計を一回で済ませる姿勢から、単純化や標準化への切実な願望を感じるね。
それにしても、細かい部材で構成されているトラス橋ってのはいいねえ。大小の三角形が入り組んだ様子をじっと見ているだけで、クラクラしてくる。大きな鋼板の登場によってかかる手間が少なくなった現代社会の鋼橋を見慣れていると、ヒューマンスケールの部材の繰り返しがなんとなく装飾的に見えてしまうから不思議なもんだ。