はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

技術革新が奪った仕事

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先日FBを見ていたら、友人が近所の廃料金所ブースを紹介していた。この近くはたまに通っていたはずなのに、いままで気付かなかった。自分の不明にちょっとした悔しさを抱きつつ、あらためて通勤時に寄り道してみた。

実際に稼働している自動精算機レーンの隣に、コーナーにアールがあしらわれた友人ブースの料金所が残されている。その味わい深い様子から、彼はテクノロジーによる世代交代をしっかり受け止めながら、淡々と歴史を積み重ねていことが感じられる。できれば、さらに向こう側に完全にナンバー自動読取装置で完全自動化されたレーンをつくって、彼がレジェンドとして脚光を浴びてほしいものだね。

それにしても、見どころがたくさんある。もともとのフォルムやプロポーションもかわいいし、存在感がある室外機が従属する関係もすてきだ。さらに、テントが張られていたのであろう屋根のフレームの様子とか、複数の種類が感じられる鉄板の錆の進行の仕方とか、隙間の目張りの仕方とか。写真の逆側には車が衝突してできたと思われる凹みまである。

環境の変化によって一線を退いたとしても、別の生き様を見せてくれる彼の場合は、老害なんかじゃない。このように余裕をのある楽しさを包含してこそ、真の「働き方改革」なんじゃないか。