何の気なしに、欧州滞在中だった8年前の今日は何をしていたのかと確認したら、優雅にパリ旅行に出かけていたようだ。前日には若干のトラブルがあったものの、精力的に歩き回っていたようで、エッフェル塔、ルーヴル美術館、セーヌ川の橋梁群など、いろんな写真が残っている。当時の様子が少しずつ思い出されて、うっかりニヤニヤしてしまう。
その中に、たいへん魅力的な駅空間が写り込んでいた。どうやらオルセー美術館駅らしい。ところが、レンガアーチの様子とか、針との接合部とか、リベットの状況とか、柱の根巻きの処理とか、サイン類の配置とか、面白そうな詳細を全く撮っていないではないか。8年前の自分の目が節穴であったことを大いに反省している。また行かないとね。という現実逃避行動に対する合理化。