はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

迷彩ペイント扉

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先日たまたま通りかかった複合商業施設にて、衝撃的な消火設備や電源設備の扉に出会った。そこそこの厚みがある石材をゴージャスに貼り付けて、おそらく地中海の石積風の演出を徹底している壁面もすごいが、なんとスチールの扉部分は手書きでペイントされているのだ。そのレベルの高さは感動もので、割り肌の立体感や質感が見事に表現されている描写、違和感なく石材に溶け込んでいる色彩、壁面との連続性が保たれた構成など、もしかして光学迷彩なんじゃないかと思うほどに溶け込んでいる。いざというときに認識できないのではないかと心配になってしまうよなあ。ここまで虚構のテーマパーク感を大切にしているって、ものすごい熱量だね。