昨日はオランダの写真家ルーク・クラメール氏の講演会に参加してきた。本当に偶然なのだが、数ヶ月前にクラメール氏の写真にすっかり魅了されて、写真集「Waterworks in the Netherlands」を購入したばかり。どこまでも平坦で拠り所がつかみにくいオランダの水環境の風景を、見事に捉えているように感じたので、即買いだった。もちろん鼻息を荒くしながら写真集を会場に持ち込み、ちゃっかりご本人にサインしていただいちゃった。
講演は英語だったけど、とてもゆっくりお話しくださったので、僕でもよくわかった気がする。こちらも強い興味を持っている内容だし、行ったことがある場所が数多く登場したし、僕の実感とも重なることが多かったので、素直にワクワクしながらお話を聞くことができた。メモとして、講演で触れられて本ブログにも記載しているものを、下の方に貼り付けておこう。
写真家のトークなので写真表現や写真技術の話が織り込まれるのかと思いきや、そうではなかった。オランダの治水利水、日本におけるオランダの痕跡、スリナムの水環境などについて、土木エンジニアリングや国土マネジメントの観点から解説するというお話だった。おそらく、その風景が成立した背景や理由を、過剰なほどに理解した上で撮影に臨んでいるのだろうな。さらに、そもそもエンジニアリングの眺めに興味を持たれているのだろうな。
現在はムルデル、デ・レーケ、エッシャーなどの、オランダから来て近代日本をつくりあげた「お雇い外国人」の仕事を中心に撮影を進めているとのこと。そこにオランダの風景を重ね合わせる視点にも、強く共感し、感激した。
講演会第2部はクロストークが行われたのだが、別件があって残念ながら拝見できなかった。やはりずいぶん面白かったようなので、その内容は関係者にそこっそり伺おうと思っている。日本でのプロジェクトの成果が本当に楽しみだな。
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Double Dutch: Architecture in the Netherlands Since 1985
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