はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

至高の視点場

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昨年の3月、大手町と神田の間に「竜閑さくら橋」という歩道橋が架けられた。昭和につくられた首都高の間を抜けて、大正につくられた鉄道橋に近接しつつ、江戸につくられた日本橋川を跨ぐという、超絶複雑な都市環境を明快にクリアしていることは本当にすごい。そんな架橋位置だからこそ、東京というスーパーメガシティのレイヤーを、あらためて体感できる視点場になっている。

上流側は首都高の都心環状線と八重洲線が上下左右にダイナミックに分岐しているし、下流側は阿部美樹志が手がけた外濠アーチ橋を行き交う各種路線を一気に見ることができる。道路マニアも橋梁マニアも鉄道マニアも都市マニアも存分に満足できるのではないかな。あ、NTTのビルも近接しているので、通信塔マニアもいけるかもね。