はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

グランプリファイナル会場

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まさに現在トリノで行われているフィギュアスケートのグランプリファイナルをテレビでチラ見して、この会場に行ったことがある気がした。確認してみると、たしかに2011年に訪れていた。たまたま脇の道を通った際に、シェル構造の屋根と赤い壁面が印象的だったので、ドキドキしながら中に潜入したことを思い出した。内部にはスケートリンクがあって、もしかして荒川静香が優勝した会場では?と思ったところで観察を終わらせていたことも思い出した。おそらく、外観と内観の印象が全くつながらなかったので、忘れてしまったのだろう。その前後に見たいろいろのインパクトが強すぎたせいもあるだろう。

いまさらながら調べてみると、アンニーバレ・リゴッティ(Annibale Rigotti)という人によって設計された、名前は「パラベラ・トリノ(PalaVela Torino)」という施設のようだ。なんと1961年にオープンしたという。そんなに古い印象は受けなかったので、改修が重ねられているのだろうね。後日もう少し調べてみよう。とりあえずはプーさんの乱舞を鑑賞しようかね。

 

【追記】パラベラはもともと、1961年に開催された「イタリア統一百年記念・トリノ国際労働博覧会」という国際博覧会(特別博)のためにつくられ、2006年のトリノオリンピックの際に大幅な改修がなされたようだ。当初の写真を見ると、開口部がガラスのファサードになっていて、ずいぶん印象が異なる。用途を大きく変えながら構築物を使い続ける姿勢は欧州のいろんなところで見かけたけど、トリノには特に多い印象があるな。