この夏、ついに三土たつおさんの編著『街角図鑑』の続編が登場する。その名も『街角図鑑 街と境界編』だ。4年前に登場した前作は、新たな街の見方がてんこ盛りで、謎の興奮が凝縮された本だった。本作ではそれがしっかり継続されているだけでなく、スケールと概念が拡張されている。いろんな角度から都市を鑑賞することによって、自分たちの都市生活を見直すことができる本なので、多くの人におすすめしたい。たぶん、この週末に店頭に並ぶスケジュールなんじゃないかな。
今回も名だたる都市鑑賞者がそれぞれの切り口で地平を切り拓いている。かくいう僕も、そこに再び参加させていただいた。今回は「パーキングスケープ」と題して、駐車場を通じた都市景観の捉え方を提案してみた。執筆にあたって、もちろん過去のブログ記事を参照したわけだが、自分の駐車場に対する執着心に若干引いた。