はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

今年の夏

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なぜか、8月が終わりかけている。毎日たっぷり暑さを感じてはいるものの、夏の実感はまるでない。しばらく休日らしい休日を過ごしていないことも大きな要因だろうが、ほとんど外に出ない生活によって、インプットとアウトプットのバランスがくずれていることが効いている気がする。

3月終盤から基本的に自宅にこもって、ひたすらリモートワークを続けている。4月頃は快適なリモートワークを目指して前向きに作業環境を整備し、5月頃は寝ても覚めても仕事を続けたことで時間や空間の概念が溶けてなくなる感覚を味わい、6月頃は自宅の机に向かってのアウトプットが比較的安定し、7月頃にはその質や量が急速にスローダウンした。そしてふと顔を上げたら、8月が終わろうとしている。

自分の写真を時系列に並べてみると、約5ヶ月間というかつてない空白の期間がある。つまり、風景を観ることも記録することも体験することない時期があるのだ。その間、ひたすら引きこもって一部に偏ったアウトプットを続けていたのだから、そりゃ調子もおかしくなるよな。このため、来月は無理やりインプットの機会をつくることを決断した。もちろん、感染対策を十分に行いながら。

上の写真は、久しぶりに県境を跨いで行った新潟県十日町の鋼製セルによる砂防堰堤。2014年に偶然通りかかった場所を、あらためて訪問した。とてつもなく暑く、異常な量の発汗をしたのだが、いろいろスッキリした。