はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

林檎教への入信

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現在僕は、Apple社の製品およびサービスを全面的に受け入れる体勢、つまり、アップル信者になる準備を進めている。

僕のMac歴はそこそこ長く、1990年代前半から使うようになり、有名なボンダイブルーのiMacは1998年の発売初日に入手した。仕事の都合でWindowsに染まった時期もあったが、2009年にいきなり全面的にMacへ移行して、ほぼ同時期にiPhone 3Gも導入した。あ、そう言えばすでに2004年にはiPodを使い始めていたな。

あらためて過去の経緯を調べてみると、ずいぶん前からApple社製品を好んで使っていたことになる。それはユーザーインターフェースの良さやプロダクトデザインの質が他社製品とはまるで違うレベルだと感じていたからなんだと思う。まあもともとアップルファンだったわけだね。

そんな僕がなんでいまさらアップル信者になろうとしているのかというと、コロナ由来のストレスにすっかりやられてしまったからだ。各種の仕事や日常の生活におけるちょっとしたストレスを軽減するためには、根本的な苦手意識を抱いているデジタル環境への意識を変えて、前向きに受け入れるように努めたほうがいいのではないかと考えてみた。そのためには、ユーザー体験に優れた連携サービスに身を委ねることが自然なわけで、僕にとってはApple社の戦略に囲い込まれることがベストだと判断したのだ。

そこでまず「カッコいい」と思ったiPad Air4を導入してみると、ようやくパソコンとスマホの狭間にある価値に気がついた。これまでにも何度かiPadに挑戦してきたのだが、連携への信頼が不十分だったようだ。次に AirPod Proを導入してみると、強力なノイズキャンセル機能によってパーソナルスペースの意識が大きく変わることにたじろぎつつも、各種デバイスへのスムーズな接続に驚嘆した。そして不要だと思い続けていたApple Watchにも手を出してみたところ、全てのアップル製品が有機的にリンクし始めてデバイス間の隙間がなくなり、生活そのものが変化するという感覚を抱くに至った。

ここまでくれば、信者まであと一歩だろう。つまり、iPhoneとMacBookの更新だ。すでにお布施の準備はできている。