はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

寄り添う

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リサイクルボックスの観察は、そこそこ頻繁に行っている。しかし、この二人の愛おしさを超えるものにはなかなか出会わない。

なぜか傾斜がついている場所に置かれて斜めになったリサイクルボックスが、きっちり水平を出してしっかりと佇む自販機に、そっと身を委ねている。投入口の凹みは、ついさっき泣いたばかりの目元ようだ。透明なビニール袋に反射する光は、少し緩んだ口元に違いない。

何があったのかはわからないが、リサイクルボックスが自販機を全面的に信頼していることは見て取れる。その二人の関係を、これからもずっと維持してほしい。