はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

水平の必然性

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道路は地形の傾斜を反映している。アーケードは道路勾配に従っている。歩道に置かれた看板やプランターも地形に従っている。しかし、提灯は重力に従って垂れている。もちろん、道路に貼り付く建物は、重力に起因する人間の都合に従い、水平と鉛直で構成されている。

斜面上の物体は重力の影響が水平方向にも生じるため、なかなか安定しない。つまり、人は水平の床がなければ、安心して暮らすことができないのだ。 人が環境の中に水平面を構築するのは必然であり、それが人為の象徴と言ってもいいのだろうね。