現在『サイバーパンク2077』というゲームをプレイしている。過去に『ファイナルファンタジーⅦリメイク』や『デス・ストランディング』という超大作を通じて近年のゲームのすごさを堪能したが、またしても刺激的なゲーム体験をしているところだ。
例によって「ゲームさんぽ」に触発されてこのゲームを購入したのは、昨年の秋口だったと思う。ところがしばらく手をつけられず放置してしまい、ようやく年末年始の休暇に、海外旅行の代わりとすべく本腰を入れはじめた。ところがこのゲーム、僕は長時間連続してプレイすることができず、なかなか進められなかった。なにしろ狂気とバイオレンスに満ちた内容、クセの強いワードで彩られた独自の深い世界観、あまりにも広大で緻密な街が、想像を超える密度とボリュームで描かれているので。
休暇明けは一時中断していたが、仕事が一段落しかけているのであらためてチャレンジしはじめたわけだ。操作方法や用語や人物設定などを忘れつつも、だんだんこの世界の距離感がつかめるようになってきて、舞台である「ナイトシティ」を散策する余裕が出てきた。まあ、メインのシナリオは頓挫したままではあるが。
ナイトシティは高低差がとても面白い。地形の起伏による変化も楽しいが、高架橋やペデストリアンデッキなどで何層にも重ねられたマップが素晴らしいのだ。これによって空間の複雑さが倍増し、現実の街のようなリアリティのある「わかりにくさ」が生み出されている。その「わかりにくさ」はエリアごとに異なる印象があり、その総体であるナイトシティという大都市の多様性を見事に支えているように思う。
僕はいつになったらエンディングを迎えられるのか見当がつかないが、とにかくナイトシティさんぽが楽しいので、それを延々と続けてもいいかなという気分になっている。ちなみに上の写真は大阪の阿波座ジャンクション。道路のレイヤーっぷりがすごいので、サイバーパンクみが強く感じられるよね。