はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

旅の呪い

昨晩から突然、海外旅行をしたいという欲求が高まってしまい、たいへん困惑している。振り返ってみると、2019年末のイギリス旅行以来、海外旅行の機会をつくっていない。パンデミックの渦中にあって、できる限り海外旅行のことを考えないよう努めてきたが、もうそろそろ限界のようだ。

この気分に陥ったのは、英国政府観光庁が絡むゲームさんぽ企画の「写真フォルダさんぽ」への出演と、土木学会が主催する土木博物館のリアルイベント「ドボ博ナイト」への出演が大きく影響していることは想像に難くない。かつて自分が撮った写真を眺めながら、自分が体験したことを自慢する行為を繰り返したことで、自分に何らかの呪いをかけていたのだろうな。

そんなわけで、今朝からあれこれ調べるモードになっていた。観光客を受け入れるべく入国しやすい環境を整えている国をチェックしたり、帰国時に必要となる検査や手続きを確認したり、コロナ禍でのフライトの様子を記録しているYouTube動画を視聴したり。そして、エアチケットの価格を調べるサイトで、行程を妄想しはじめてしまった。特に、2015年以来行っていないオランダ旅行と、フォース鉄道橋とファルカークホイールがあるスコットランド旅行の2つに狙いを定めて、何度もシミュレーションを繰り返した。

結論としては、特に帰国時に降りかかる各種制限(隔離期間がずいぶん短くなったとは言え)、直行便ではない場合に生じやすい煩わしさ(KLMの直行便は現在飛んでいないらしい)、旅行に不利になる為替レート(円安はすぐに解消しないのかも)などの理由から、まだ海外旅行は現実的ではないと判断した。というか、行かない理由をつくり出しては何度も自分に言い聞かせている。とにかく落ち着け、自分…。