今年の初夏の話。東海道新幹線の車窓を楽しんでいると、河川に架かる仮橋の桁側面に目を奪われた。なんだこれは?上下にジグザグする添架物!いったいなんなの?とテンションが爆上がりして、取り急ぎ写真を撮った。新幹線はピンポイントの対象物をゆっくり見せてくれるはずもなく、一瞬で通り過ぎてしまった。
数日後にこの場所を特定して検索してみると、庄内川を渡る「枇杷島橋」の架け替え工事ということがわかった。庄内川の改修に加えて、旧橋の老朽化と慢性的な渋滞への対策事業で、アプローチ部を含む大規模な道路改良を行っているとのこと。この時点では、下流側に架けられた仮橋による迂回路が開通し、旧橋の桁を撤去し終えた段階のよう。これから旧橋の下部工を撤去し、新橋を構築し、道路を切り替えて、仮橋を撤去していくのだろう。まだまだかかるね。
僕としては、道路事業よりもジグザグの添架物について知りたかったのだが、その情報は得られなかった。昨日あらためて調べてみたのだが、やはり不発。謎は深まるばかり。モヤモヤしっぱなしである。
熱い液体や気体を通すパイプでは、熱の変動による伸縮を吸収するために屈曲部を設けることがあるが、何度も繰り返す理由がわからないし、そもそもここはそんな場所でもなさそうだし。洗面台の排水管などは水を貯めておいて臭気を防ぐことが一般的だが、なんでここでそれをやるのか意味がわからないし。距離を稼いで抵抗を増やすことのメリットや、通水部の上だけを曲げている状況を考えても、なかなか思いつかない。そもそもなにを通しているのだろうか、液体?気体?電気?やはり、モヤモヤしっぱなしである。
【追記 12.2】
Twitter(現X)でいただいた情報および考察
・現地の写真より、ガス管であることは確定
・仮設桁の変位に追随するためでは?
・必要となる伸縮量を桁高の範囲に収めるために、複数回曲げているのでは?