
うだるような暑さの中をトボトボ歩き、ようやくJR幕張駅に到着した。そして南口の様子を目の当たりにして、ニヤけながらも高揚感や安堵感や恍惚感に包まれた。なにしろ「タクシー」の路面標示がゆるい方向に自由奔放だったので。
思えば、現代の多くの駅前広場はきちんと整備されていて、輻輳するさまざまな交通インフラの動線が規定され、効率化されている。もちろん歩行者も含めて。そうした機能に対する合理的解決は、極めて重要な達成目標であることは間違いない。しかし同時に、ある種の息苦しさもはらんでいる。
この路面標示にはそんな懸念を払拭する意図が込められているのだろうか、スタイル、レイアウト、カーニング、どこを取っても自由の尊さを貫き通す覚悟に満ち溢れている。あなたたちはそのままでもいいんだよ、という力強いメッセージを受け取った。勝手にね。