
素敵なコンクリート造形物の写真を探していたところ、すでに取り壊されてしまった『西武大津ショッピングセンター』の外階段に行き着いた。なんともかっこいい階段だよね。個人的に収集している「ゴージャス避難階段」の中でも、傑出した造形だと思う。火災が起きた際に大勢の客が一気に降りられることが、力強い「繰り返し」によってダイナミックに可視化されている。
このデパートは菊竹清訓の設計で1976年に完成し、2020年8月末に閉店した。僕が訪れたのは、閉店後の同年11月。別の仕事で近くに行った際に、まだ壊されていないことを祈りながら訪問した。周囲を仮囲いで取り囲まれており、西側階段はすでに覆われてしまっていたものの、東側階段は存分に眺めることができた。興奮しすぎて、仕事の待ち合わせに少し遅刻してしまったことを憶えている。その節はご迷惑をおかけしました。
Googleストリートビューで現在の様子を確認したところ、大きなマンションが建っていた。少し時期を遡って工事途中の広告を見てみると、「琵琶湖の畔ででっかく暮らす」というマンションポエムが添えられている。そうか、見に行ったときは余裕がなくて気づかなかったのだが、すぐ先に琵琶湖があったのか。やはり時間には余裕を持って行動しないとね。