はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

華やかな舞台

今朝から大阪を訪れている友人と仕事のやりとりしてる中で、新幹線の車窓から見えたちょっと変わった斜張橋を調べてみたよ!という連絡を受けた。小田原漁港に架かる「小田原ブルーウェイブリッジ」なのか、浜名湖に架かる「サンマリンブリッジ」なのか、なんて予想しながらリンクを開くと、後者だった。橋とは無関係だった彼の橋リテラシーが、どんどん向上しているではないか。その事実にほくそ笑んだ。

斜めのコンクリートのタワーを有する2径間連続非対称複合斜張橋。水路には橋脚を置くことなく鋼桁で軽く飛ばし、背後はその重量を支えるべく重いPC桁としている。主塔を斜めにしているのは、近隣にある航空自衛隊基地に伴う高さ制限をクリアするためとのこと。装飾過多なところもあるにはあるが、施主である浜名湖競艇企業団から要請されたのであろうシンボルとしての機能も満足しているように思う。そして、東海道新幹線の車窓からバッチリ見えるロケーションが素晴らしい。おそらく「富士山」は別格としても、「富士山の手前の工場群」「カラフルな三角屋根の日向岡住宅」「727の野立て看板」と同じクラスで愛されている車窓景観だと思うな。

適度な距離から順光を受けた構造フォルム全体を視認できる。しかも、信じられないほど数多くの老若男女から、いつも眺められている。まるで芸能人のようにチヤホヤされるなんてキラキラしているんだなあと、ついつい嫉妬が混ざった気持ちで眺めてしまう。いや、うらやましくなんてないよ。彼らは僕らとは違う苦労を背負っているのだろうから。