
この土日に開催される職場の大学祭に合わせて、今年も写真集をつくってみた。コンクリートの苦悩と葛藤を、12編のパートに分けて構成したもの。この時点でなにを言っているのかわからないが、僕としては満足感が高い仕上がりとなった。勢い余ってモノクロ写真120枚を投入したため、思っていたよりも重量のある写真集になった。
タイトルはシンプルにコンクリートの当て字である『混凝土』とした。この当て字、意味と響きが両立している見事なものだよねえ。編集を担ってくれたのは、昨年と同じ研究室の大学院生。彼女が「コンクリートの気持ちになろう」という編集方針を打ち出してくれたおかげで、同じようなダークな写真ばかりが続く紙面に、それなりに筋の通った起伏をつくることができた気がする。さらに節ごとに三行の「コンクリートポエム」を配置することによって、全体の構成を明らかにした。写真に言葉を与えて鑑賞者の見方を誘導することについては、写真家ではない僕が写真だけで語るのはムリということから、当然の方法として実施した。
そもそもは、研究室の学生が行う物販コーナーにこっそり紛れて売りさばこうという、大人げない取り組み。昨年の『壁景』が思っていたよりも評判が良かったので、ついつい調子に乗ってしまい、ページ数大幅アップ、印刷部数大幅アップという浮かれっぷり。その一方で、コンクリートに色は必要なかろうという安易な考えから全編モノクロ印刷にすることで、お値段据え置きのコストダウンを実現した。しばらく数冊持ち歩いて、方々で手売りをしようと思っているのだが、その重量に若干引いている。さて、どうなることやら。