
百貨店業界の衰退が顕著になって久しい。その理由はさまざまあるのだろうが、まったくの専門外である僕には論じる資格はない。個人的に言えるのは、そもそも百貨店はめったに行かない場所で、縁遠く、確実に苦手だということだけだ。ところが訳あって、今日は千葉のそごうに車で行ってきた。
久しぶりに訪れた駐車場の名称は「タイムズヨドバシ千葉」になっていて、違和感を憶えた。そういえば、そごう・西武の売却話が取り沙汰されていた頃、一部をヨドバシに売却したというニュースを見た記憶がある。なるほど、かつて「オーロラモール・ジュンヌ館」と呼ばれていたこの駐車場ビルの低層部にあった商業スペースは、ヨドバシカメラに入れ替わったのか。さらに駐車場の運営はタイムズが担っているらしい。そんな具合に隔世の感を抱きつつ、ようやく現在の状況を飲み込んだ。
気を取り直して、せっかくヨドバシがあるのだから新しいiPhoneでも見てみるかと思い、そごうに向かう前に立ち寄った。バッテリーが心許なくなってきたiPhone 13 miniを使っている身としては、大きく重くなることを受け入れがたく、現状維持でいいかという判断に落ち着いた。というより、店員さんの熱心な営業トークに少々辟易してしまったのだ。以前にも増して、自分が買い物という行為そのものを苦手になってきていることを実感した。
その後は無事に用事を済ませ、そごう最上階のレストランで食事をしてから帰途についた。帰る前に、かつて何度も大興奮で眺めたあの「ぐるぐるスロープ」を拝んでいこうと思い、はじめて夜の様子を眺めた。それは想像以上にSF的で、実にステキな眺めだった。経営や運営の主体は変わっても、この場所がいつまでも千葉の宝であり続けてほしい。そう強く願いながら、家路についた。