はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

納税に際して

所有している車を、14年目の点検に出してきた。その建物が、たいへん興味深いことになっている。送電鉄塔を防御するように三面を取り囲んでいるのだ。写真の反対側にある1階ショールームからは、鉄塔はもちろん上空の送電線の存在すら全く感じられない。上層階の内部がどのように使われているのかは定かではないが、写真左側は集合住宅ではないだろうか。

もちろん本体の電線からは充分な離隔距離が保たれていたり、送電鉄塔の敷地には何もないなど、法的なルールには全く抵触していないのだろうね。しかし、この緊張感のある集積っぷりはとても印象的。周辺が比較的開けている環境だからそう感じるだけなのかなあ。

それはそうと、13年超の車両の自動車税には、約15%の負担増となる「重課」という罰ゲームみたいなアホっぽい仕組みがある。送られてきた「自動車税のしおり」から察すると、「グリーン化税制」の枠組みの中で、環境性能に優れた車への優遇しながら排気ガス抑制に寄与するというものらしい。そんな立前であるならば、なんで丁寧に車を扱って製品のライフサイクルを伸ばす営みを粛々と続けている市民を、まるで断罪するかのように扱うのだろうか。こっちは大量生産大量消費社会を無邪気に受け入れるのはまずかろうと思い、わずかにでも製造時の環境負荷を減らすことに貢献しているというのに。フロー型の社会では立ちゆかなくなってきていること感じて、ストック型の社会を目指そうという動きが活発になっているというのに。おっと、ついつい自分を正当化しすぎたか。

まあ、日本の産業において裾野が極めて大きい自動車産業の活性化が本来の目的なんだろうね。笑えるレベルで矛盾を孕んだ制度だよなあと、あらためて実感している。制度が保持されているであろう緊張感のある風景と納税通知書を見比べながら、珍しく社会制度に対する文句をネット上に書いてみた。