はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

人だけの出口


首都高の八重洲ICは東京駅に隣接しており、そこには「乗客降り口」という施設がある。車は首都高から降りることなく、人だけが東京駅に降り立つことができるのだ。首都高でいったん停車し、乗ってきた車と別れ、薄暗い地下の通路を抜けて、ひょっこり別世界の八重洲地下街に現れるという奇妙な体験は、まるで瞬間移動。ただし、ここは降車のみ利用可能で、乗車には使えないのでご注意されたし。もちろん一度出たら戻れないよ。人生ってのは、そう簡単には引き返せないものなのだ。
どうしても乗車したいときは、隣接する八重洲地下駐車場を利用するといいだろう。そうすれば東京でパークアンドライドができる。いったん首都高を出ることになるけどね。これもこの前実際に試してみて、スムーズで快適な待ち合わせができた。東京の地下ってすばらしいことが実感できるよ。