はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

私的ドボク大賞2019

今年はロンドンで大晦日を迎えている。これまで溜め込んだマイレージをフル活用して往復の航空券を入手したので、食事や宿泊などのコスパが極めて悪いイギリスで散財しても、それほど気にならないというわけだ。過去に1度だけロンドンに来た時に、ドボクデザ…

遺跡をつなぐ橋

イギリス人が大好きなアーサー王の生誕地なんじゃないかと噂されている、コーンウォール地方のティンタジェル。浸食作用で中間部分が崩落したという13世紀のティンタンジェル城の遺跡を再びつなぐように、今年の夏、ローラン・ネイが手がけた新たな橋『ティ…

廃天井川という器

滋賀県の草津市に、江戸時代から引き継がれた都市内の天井川の跡地という、極めて特殊な環境に立地している帯状の公園がある。「de愛ひろば」と名付けられた公園は、中央部にいると両側が囲まれたスリバチ状の窪地なんだけど、両端部に行くと街を見下ろすこ…

山中の緊急災害復旧

津和野川に合流する名賀川。細長い島根県の、山口県との境界をなす山中を流れている。つまり、千葉から行くにはずいぶん手ごわい場所。その風景の第一印象は、しっとりと地域に馴染んでいるなあというものだった。ところがここは、2013年の豪雨によって甚大…

グランプリファイナル会場

まさに現在トリノで行われているフィギュアスケートのグランプリファイナルをテレビでチラ見して、この会場に行ったことがある気がした。確認してみると、たしかに2011年に訪れていた。たまたま脇の道を通った際に、シェル構造の屋根と赤い壁面が印象的だっ…

廃川を見上げる

豪快に鉄道を跨いでいる盛土が河川の堤防だったなんて、ちょっと信じがたいよね。 草津は江戸時代から東海道と中山道が合流する宿場町。その発展を支えた川が草津川なわけだが、どうやら尋常ではない量の土砂も供給されていたようだ。河床が上がると水害が発…