はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

平穏な日常

のんびりと釣りをするおじさんたち。 コークス工場から出る激しい水蒸気も、彼らにとってはいつもの風景。

結界

送電鉄塔の下から真上を見上げると、単純に美しいと感じる。 単純なトラスの幾何学模様が重なり合い、複雑な図形となって繰り返され、天空に延びていく。 立体を平面化して鑑賞する行為からは、脳のスイッチが入れ替わる快感が得られる。 鉄塔ファンならずと…

黄金の大玉

台湾で台北101という超高層ビルに登ってきた。その高さは500mを超える。7つ積み重ねれば、おおよそ富士山の高さになる。そんだけ高けりゃ、ちょっと風が吹いただけでもゆんらゆんらと揺れるわな。 その対策は、いたってシンプル。ビルの頂上付近に「おもり…

半公共空間

台湾の街は、なかなか面白い。商店街が至るところにあり、それぞれ活気に満ちている。 このことは、建物と街路の関係が大きく関係しているような気がする。建物の1階前面を歩道空間として開放し、『騎楼』と呼ばれるアーケードを形成している。2階以上の階…

アーチ式斜張橋

出張で来ている台湾で、移動中に珍しい橋を見かけた。主塔がアーチ状になっている斜張橋だ。 斬新なものをがんばって考えてみましたというような、学生作品的なノリを感じた。 一瞬しか見えなかったのが残念。もっとじっくり見たかったな。

熱帯の排水管

今週の初めから、台湾に来ている。しかし、あまり出かけることができない。せっかく南国にきているのに、ストレスがたまる毎日だ。 移動のバスから眺める台湾の高架橋は、総じて、排水管がやけに目立っているように感じる。管径が太く見えるし、排水枡の間隔…

城砦ダム

昭和5年(1930年)に完成した日本で唯一の石積みマルチプルアーチダム、豊稔池ダム。讃岐の水田を潤すために、いまも現役で働いている。黒々としたバットレスが堅牢な古城のごとき威圧感を放っていて、ものすごくかっこいい。 設計は佐野藤次郎。完成の前年…

下部工付きバルコニー

橋梁において、桁や橋面は「上部工」、橋脚や橋台は「下部工」と呼ばれている。上部工と下部工の接点には「支承」もしくは「沓」と呼ばれる荷重を上手く伝える装置があり、それなりの頻度で点検をする必要がある。このため、下部工には点検のための足場とし…

工場クルーズを終えて

先日、第2回の「京浜コンビナート鑑賞クルーズ」が開催された。第1回はややどんよりとした天候で、それなりに雰囲気のある光景だったのだが、今回は好天に恵まれた。ただ思いのほか風が強く、船長判断により、当初予定していたルートから変更になった。 写…