はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

博多駅周辺の名所

これまでにも福岡には何度も来ているはずなのだが、「博多駅」を訪れたのは今回がはじめてだと思う。西側の博多口は、自分が勝手に抱いていた博多のイメージと全く異なり、スケールが大きい現代的な街並みだった。その整然とした理性的な眺めに、なぜだかが…

連なる輪

デン・ハーグの地下トラム駅「Spui」はレム・コールハース率いるOMAの設計。地上、地下駐車場、トラムホームの重層構造が上手い具合にまとめられていて、複雑な空間構成が体感的に認知しやすくなっている。エスカレーターを下って地下のホームに行く途中、車…

水鏡の風景

伏木富山港にて、水たまりができたストックヤードの奥に、前夜に降った雪が少し溶けたウッドチップの原料山を見た。当初はそれがなんであるか全く理解できなかった。 港湾では、とても不思議で幻想的な光景に、思いがけずに出くわすことがある。でも、気楽に…

飛行機に泊まる

オランダ人のやることは、時々わけがわからない。でも、クレーンをホテルにしてしまうことに比べれば、旧ソ連でつくられて旧東ドイツで使われていた旅客機「イリューシン18型」を改造して、ファーストクラスなんてもんじゃないスイートルームに仕立て上げる…

ボートに泊まる

アムステルダムの運河にはたくさんの「家の船」が係留されている。それらにはちゃんと住所もあるし、水道や電気などのライフラインも通っている。以前から、これらの「ハウスボート」を体験してみたかった。そして、このお正月にようやく実現した。 水面が近…

クレーンに泊まる

今回のオランダ旅行は「取材」という名目で行ったため、様々な角度からオランダに再挑戦した。もちろん完全に自己負担なので、スケジュールや予算にはそれなりの制約があり、様々なコンテンツを貧乏くさく可能な限りみっちり詰め込んでしまった。泣く泣く外…

ダッチっぽい自転車橋

オランダの東部のナイメーヘンという街に、つい最近開通したばかりの長大アーチ橋を見に行ってきた。ベルギーを拠点に活動している構造設計家のローラン・ネイ氏によるものだ。たっぷり時間をかけてその橋を見た後に、次の目的地に移動しようと車を走らせる…

水の砦の現在

オランダは海抜より低い土地が国土の4分の1もの面積を占めているらしい(どの説が本当なのか未確認)。この環境のために発達した特異な防衛システムが「ウォーターライン」というもの。いざというときに水門を開放して土地を水浸しにすることで外敵の侵入…

アムステルダム再訪

3年前に1年間も住んでいた比較的なじみ深い国であるオランダをなぜ再び訪れているかというと、帰国してから見ておくべきだったなあという物件があれこれ湧いて出てきたためである。当方の情報収集不足、うっすら知っていたもののオランダにあると気付かなか…

シベリア上空より

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。 と言いつつも、いまアムステルダムのホテルでこれを書いている。2ヶ月ほど前、パリに住んでいた友人にアムステルダムのマニアックな見どころを紹介した。ところが、うっかり自分もその気にな…