はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

電力畑

ベルリン近郊の上空にて。牧歌的な農地が風力発電の畑として二次的に利用されている。ドイツが再生可能エネルギーに力を入れているということがひしひしと伝わってくる眺めだ。こうした風景は日本でも身近なものになっていくのだろうか。

ホワイトアスパラ

アイントホーフェンからアムステルダムへの高速道路を走行しているとき、ユトレヒト付近でちらちら見えていた妙に存在感のある斜張橋が気になったので、あらためて見に行ってみた。 いやあすごいね、スチールでもここまで細やかな造形ができるのかと感心した…

掘削の現場

またしてもドイツのガルツヴァイラー露天掘り炭鉱の見学バスツアーに参加してきた。今回は前回よりもさらに深い現場に潜入し、なんと、あのバケットホイールエクスカベーターが実際に稼働している様子を拝むことができた。いやもう尋常じゃない迫力。こんな…

異種格闘技戦

デュッセルドルフを流れるライン川に架かるハム・ノイス鉄道橋。メインスパンをバスケットハンドル型のアーチリブで補剛している2径間連続ワーレントラスという、極めてユニークな構造。アーチとトラスの緊張感みなぎる異種格闘技戦だ。 こんなややこしい混…

コルビュジエ団地

もう1ヶ月以上も前の話ではあるのだけど、フランス南部の旅で最後に行ったのが、ル・コルビュジエによるマルセイユのユニテ・ダビタシオン。何年か前に森美術館でやったコルビュジエ展に展示されていた実物大のユニテの部屋にかなり衝撃を受けたので、せっ…

ツォルフェアアインの多様性

エッセンのツォルフェアアイン炭鉱はかなり広い上に、様々なコンテンツが詰め込まれているので、しっかり満喫するには丸1日かかるよ。こちらの案内図(pdfファイル)を見ていただくとわかるように、大きく3つのエリアに分けられている。 メインは赤で示され…

逆アーチ風トラス

エクサンプロヴァンスの近くにあるViaduc de l'ArcというTGVの鉄道高架橋。Ventabren Viaductについて調べていたときにたまたま見つけたので立ち寄ってみた。バスケットハンドル型の鋼アーチをひっくり返したようなパイプトラスの上にRC床版を載せた橋。逆さ…

格子の桁

アヴィニヨンのローヌ川に架かるラティストラスの鉄道橋。おそらく鉄の扱いにまだ手慣れていない時代のものなんだろうね、重厚感とか存在感がすごいんだけど、同じ部材が等間隔で繰り返されるミニマルな格子模様がなんとも心地よい。

2つのS

ボーフムの工場跡地を活用した公園の端部に、2つの斜めの主塔からS字の桁を片面で吊るリングガーダー橋がある。かなり素敵。結構高い位置で道路と鉄道を軽やかに跨ぐ体験はなかなかのものだ。詳細はこちらからどうぞ。 schlaich bergermann und partner : B…

宙に浮くアール

きれいなカーブを描く鋼箱桁が浮かんでいるこの光景、不思議でしょうがない。エンジニアリングに対する絶対的な信頼がなければ、橋脚のないこの橋を渡ることはできないよね。いやほんと、うっとりするよこの橋。ドイツの橋梁デザインは、本質を突きながらも…

飛び地の聖地

だいぶ前のことになるが、グーグルマップでオランダを眺めていたところ、ベルギーとの国境がなにやらおかしなことになっている箇所を見つけた。ん?なんだろうこのノイズみたいなものは?と思い、おもむろに拡大していったのだが、それはますます不可解な図…

すてきなTシャツのご案内

あのマニアパレルさんが、またしてもすてきなことを企んでいる。どんな図案であれ、個人的にぜひとも手に入れたいTシャツなので、ご本人の製作モチベーションを上げるためにも図案投票にご協力ください。購入義務などはありませんので、どうぞお気楽に。 バ…

音楽と建築

先週の水曜日、自宅から歩いて10分程度の教会で行われた alva noto + ryuichi sakamoto "s" tour は、想像をはるかに超えてとんでもなく楽しかった。なんで坂本龍一はアムステルダムでもロッテルダムでもなくアイントホーフェンを選んだんだろうね。不思議だ…